当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

草薙龍瞬『反応しない練習』『これも修行のうち。』は何度も読み返して自分をリセットするための本

ほらこ
ほらこ

「反応しない練習」すごくよかったよ!

草薙龍瞬氏の「反応しない練習」の表紙には、“あらゆる悩みが消えていく ブッダの超・合理的な「考え方」”とある。仏教的なものには関心はあったが、私は、「四苦八苦がこの世の全て(生老病死の4つの苦に、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の4つの苦をあわせた、8つの苦)で、人は苦しむために生まれ、苦の中で生き、苦しんで死んでいくものだ。」と考えているところがある。

なので、「あらゆる悩みが消えていく」と言われても、「そんなことある?」と思い、半信半疑で読み始めた

最重要:無駄な反応をしない

『反応しない練習』では、ブッダの教えは「心の無駄な反応をやめることで、悩みや苦しみを抜ける方法」のことだと言っている。悩みや苦しみを生み出しているのは”心の反応”だから、”無駄な反応をしない”ことが大事らしい。そして、反応し続ける心のエネルギーを7つに分けて説明している。

マズローの欲求段階説は、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求の5段階だが、それと似ていると言えば似ている。人の欲求の根源的なものは変わらずにあり続けるものだから、カテゴライズの方法に違いがあっても、内容的には共通するものが抽出されてくるのだろう。

反応しない方法

仏教に話を戻すと、その”求める心”ことを「渇愛」と呼ぶのだそうだ。悩みから抜け出すためには、求め続ける心に反応せず、理解する、心の状態を見ることが、大事らしい。だから、「反応しない」練習が大切。

『これも修行のうち。』は、実践編といったところだ。日々の生活の中で「反応しない」練習をするための方策がまとめられている。例えば、反応し続けるのではなく、感覚を意識することが大事、とかだ。

超重要!「心の基本はニュートラル」

「これも修行のうち。」の中で、最も刺さったのは、「心の基本は”ニュートラル”と知る」という点だ。つまり、元気がなくても、それはそれで、心にとっては普通のことらしい。

そうなの?と、目からウロコだった。「元気はあって当たり前(元気がないのはおかしい)」「夢や生きがいや目標は誰しも当たり前に持っているもの(持ってないのはおかしい、探すか作るかしてどうにかして持つもの)」だと思ってこれまで生きてきたのは、何だったのだろう。

感想

 元気がないときは、これではダメだと思って無理やりにテンション上げていたけど、そんなことする必要なかったのかもしれない。仕事で、これがやりたいとか、偉くなりたいとか、そういった欲や希望を持てない自分を責める必要もなかったのかもしれない。

本当に、もっと早くにこの本に出会いたかったなと思った。実際には、『反応しない練習』を読んで草薙さんのファンになったので、『これも修行のうち。』は発売されてすぐ、2016年4月15日の第1刷を購入して読んだから、現実には、それ以上早く本書に出合うことはできなかったのだけど。

とはいえ、考え方のクセや、考え始めるといつまでもグルグルと考え続けるクセは、そう簡単にはなくならない。「反応しない」と思っても、気づいたら反応しているし、反応しまくりの毎日だ。だが、そういう捉え方を知っているのと知らないのでは全く違う。気持ちをリセットしたいときに、ときどき読み返しては、「反応しない」生き方を学んでいる。

はな
はな

Audibleの会員限定で聞ける、草薙さんのポッドキャストがあるね

ほらこ
ほらこ

うん。ポッドキャストでは本には書いてない話が聞けるよ。草薙さんの話を聞いてから、もう一度本を読むと、さらに理解が深まるよ。

アイキャッチ画像 Image by 4144132 from Pixabay