数年前に、クライ・ムキ式のソーイングスクールに3年ほど通いました。
記憶が曖昧になっているところもありますが、その時の感想を、今更ながらまとめてみようと思います。
目次
通い始めたきっかけ
きっかけは、10年近く使っていたミシンが故障したので、修理を頼もうと近所の手芸屋さんに相談したこと、です。
修理の見積もりは無料ということだったので、依頼したところ、基盤が故障していると言われました。使っていた時の不具合というのが、「電源を入れても、通電しないことがある。たまに通電する」というもので、糸調子が悪いとかそういうレベルのものではなかったので、結果を聞いて、まぁそうだろうなと納得しました。
それで、「基盤の交換は高額になる。修理と同じ金額を出したら、新しいミシンが買える。」と言われ、新しいJUKIの家庭用ミシンを買うことにしました。
で、新しいミシンを買ったら、クライ・ムキ式のソーイングスクールの体験講習会のチケットを貰ったのです。
私が参加した時の体験講習会は、ニット生地で、ロックミシンを使って、Tシャツを作る、というものでした。
それが、すごく楽しかったのです。
ロックミシンを使うのは初めての体験でしたが、思ったより簡単に使えて、びっくりしました。ロックミシンといえば、「とにかく糸通しが大変で、素人が使いこなすのは難しい」という昭和のイメージがあったので、こんなに簡単に使えるんだと驚きました。
体験講習の時は、裁断までを事前に済ませておいてもらった生地を使うので、本当に縫うだけ。楽しいところだけを体験できたからというのもありますが、ニット生地もロックミシンも初めて使う初心者が、2時間でTシャツを作れたことに感動しました。
それで、体験講習の後に、ソーイングスクールに通うことにしたのです。
カリキュラム
カリキュラムと料金は、クライ・ムキ式ソーイングスクールのホームページに掲載されています。
パターンを随時バージョンアップしているでしょうから、私が通った時に作ったものと、現在のカリキュラムで作るものは若干違っていると思いますが、私が数年前に作ったものも、概ね現在のホームページに掲載されているものと同じような感じです。
スクールに行って、その日に作る作品の型紙を使い、生地を裁断し、縫い上げます。
カリキュラムで、作る作品と作る順番が決まっているので、「これは作るけど、これは作らない」といった選り好みはできません。カリキュラムにあるものは全部作ります。
私は最初、月2回コース(4,400円/月…現在の価格。当時いくらだったかは忘れました。)で参加していましが、途中から月4回コース(6,600円/月…これも現在の価格。当時いくらだったかは忘れました。)に変更しました。
参加した感想
ニットソーイングは楽しい
参加して一番良かったのは、「ニットソーイングは楽しい!」「ロックミシンは難しくない!」と思えたことです。スクールに通うようになってから、ロックミシンを買って、家でもニットソーイングをするようになりました。洋裁の幅が増えたことが、通って一番良かったと思えることです。
基本のおさらいができた
裁断の前に布目を揃えたり、必要な箇所に接着芯や伸び止めテープを貼ったり、都度アイロンをかけたり、そういう基本だけど、おろそかにしていたことを、教えてもらいながら再確認できました。
ある程度のものは縫えるようになった
簡単なものは縫えるようになりました。苦手なものもたくさんありますが(剣ボロとか、持ち出しと見返しがある前あきファスナーとか)それを省略したデザインに変更して縫うこともできるようになりました。
生地代が高かった
スクールで作る服の生地は、スクールが開催されている手芸店で購入する決まりでした。生地の持ち込みは不可。で、その生地代が結構高かった。毎月の月謝より、毎月の生地代の方が高かったかも知れません。生地自体は良いものなのです。肌触りもいいし、洗濯してもヨレたり伸びたりしない。数年着ても色褪せも色落ちもありませんでした。でも、上手に縫えない私が作ると「高級な布地で、縫製がイマイチの服が出来上がる」という状態で、最初のうちは特にもったいなかった。
自分では選ばないようなデザインの服が多かった
自分で洋裁の本を見たり、型紙を買ったりして服を縫うと、どうしても作るものが自分好みのものに偏りがちでした。クライ・ムキ式のソーイングスクールの場合、カリキュラムに沿って、色々なパターンの服を作ることになっていて、選り好みができないので、結果、台襟とか、コンシールファスナーとか、シームポケットとか、自分では選ばないようなパーツが含まれている服も作ることになるので、新しいことを勉強するきっかけになりました。
月2回コースは物足りないが、月4回コースは忙し過ぎた
最初は月2回コースで通っていて、隔週のスクールだと物足りないなと感じていました。それで、月4回コースに変更したのですが、毎週1着ずつ縫い上げていく月4回コースは私には忙し過ぎました。まあでも、変更しちゃったからには頑張るかと思って、最後まで月4回コースで通いました。忙しかったのですが、楽しかったので、今選択するとしても、やっぱり私は月4回コースにするかなぁと思います。
通って良かった
ニットソーイングが楽しくできるようになったので、私は通って良かったと思っています。今は私はクライ・ムキ式のソーイングスクールには通っていませんが、全てのカリキュラム終了後に、月2回(4,400円/月)か月4回(6,600円/月)で自由に作品を作成できるセレクトコースというのがあります。楽しそうだと思うのですが、これに参加すると、毎月新しい洋服を縫って増やしていくことになるので、二の足を踏んでしまいます。不定期で、縫いたいものがあるときだけ参加できるコースがあるといいのになぁと、ちょっと思います。
アイキャッチ画像 Rebecca MatthewsによるPixabayからの画像