読んだ本を記録するために、最近、ブクログを使い始めたよ
目次
アプリでの書籍管理が優れている点
かなり長い前置きになるが。本好きにとってあるあるなのか、私だけの問題なのか、他の人と答え合わせをした事がないので分からないが、同じ本をまた買ってしまったり、図書館で再度借りてきてしまったりことがよくある。
機嫌よく本を読み始め、途中から、なぜか次の展開が手にとるように分かる自分に気づくことがある。もしかして、私って凄いんじゃないかと思ったり、この作家さんと思考が似てるのかもと思ったりして、上機嫌で読み進め、満足して読み終わる。
そして大満足したその本を、本棚にしまう時に、少し日焼けして色褪せした同じ本が既に本棚に大事にしまってあるのを見つけて、またやってしまったと情けなくなる。
こんな失敗が増えてきた10年くらい前に、読書メーターを使ってみたことがある。使い始めは、世の中はこんなに便利になったのかと感動しながら、せっせと読了した本を入力した。重複購入が劇的に減った。
入力も簡単だったので、しばらくは便利に使っていた。しかし、せっかくだから読後の感想も入力しておこうと、欲を出したら続かなくなってしまった。二兎を追ったせいで、一兎を得る機会を自ら無くしたような格好だ。結果、重複購入を避けるために私が選んだのは、自宅の本棚の本を確認してから買うようにする、という超アナログな方法だった。
書籍の整理をきっかけにアプリでの管理を再開する
昨年末のことだが、蔵書の半分くらいを古書買取店に買い取ってもらった。本は場所をとる。より快適な暮らしのために、自宅を片付けてスペース確保し、可能な限り本は電子書籍で読むようにしようと考えたからだ。気に入っている本を残して、読み返すことの少ない本や、図書館で借りられる名作の類を手放した。
ところがだ。そのことで、幾ばくかのスペースと引き換えに、本棚での現物確認という、重複購入回避の手段を無くしてしまったことに、しばらくして気がついた。
ブクログの使いやすい点
というわけで、ブクログを使い始めた。読書メーターではなくブクログにしたのは、その少し前に使い始めた、丸善・ジュンク堂書店・文教堂のアプリであるhontoの本棚にブクログの情報が反映されると、何かの説明に書いてあったからだ。重複購入の回避が一番の目的だから、それならば、よく使う本屋のアプリと連動しているアプリが都合がよい。
ブクログでは、自分の感想を公開することも可能だが、公開せずに、自分だけのメモとして残すこともできる。この機能がとても使いやすい。特に、あまり好みではなかった本の感想など、「ほかの人に見て欲しい訳ではなくて、次の本を選ぶ時の参考に、自分だけのメモとして残しておきたい」という時に、この機能は本当に便利だ。
また、せっせと入力した。100冊ほど入力したところで、ふと思った。おそらく私は、手放した本の全てを思い出すことはできない。そもそも、読み返す機会が少ない本を手放したのだ。思い出せる訳がない。だとすると、手元に残した本と、読んだことをはっきり思い出せる本を入力しても、抜けや漏れのある、不完全なリストしか出来上がらない。これって、もしかしたら意味がないのではなかろうか。払拭できない疑念をいだきつつ、150冊程入力したブクログで、とりあえず運用を開始した。
今のところ、快適なブクログ生活を送っている。自宅にある本の入力は後まわしにすることにした。ブクログと本棚確認の併用だが、併用による煩わしさは感じていない。思い出せない本のことは、いったんなかったことにした。なかったことなのだから、はじめから問題も存在しなかったのだ、たぶん。
書籍管理の未来を考える
これから電子書籍が主流になっていけば、Amazonで買っても、楽天で買っても、購買履歴から自動的にリストを作成し、実店舗で購入した紙の本の情報も加えて、そこで一括管理が出来るような便利なアプリが登場するだろうか。それに家族の情報も紐づけられて、家の中での重複が避けられるようなものだと、なおよい。
図書館で借りた本も、ゲオでレンタルしたコミックも、一緒に管理できるものだと更に有難い。出来たら、漫画喫茶で読んだ本や、友人から借りて読んだ本、美容院で読んだ雑誌も管理したいが、それはさすがに手入力だろうか。我儘だが、削除される時期を設定できる機能も欲しい。雑誌は、数ヶ月後経てば同じものを買ってしまう危険は低くなるので、情報の保存期間は3ヶ月くらいでいい。
そんな道具がいつか現れることを期待しつつ、しばらくはブクログで、本の記録・整理を進めていこうと思っている。